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ショパールのミニッツリピーターはチャイムの音色に秘密アリ

長い年月をかけて生み出した独創的なチャイムの音色
6年以上の開発期間を経て、2017年に発表されたショパールの自社製ミニッツリピーター「L.U.C フル ストライク」。同社は以前にも自社でリピーターモデルをリリースしているが、ミニッツリピーターで自社製のモデルはこれが初となり、その革新的なスタイルの機構、美しいデザインなどが評価され、2017年のジュネーブ時計グランプリにて“Aiguille d’Or(金の針賞)”を受賞している。

本作がいかに革新的なモデルかを物語るのが、ミニッツリピーターのチャイムを鳴らすゴングである。通常のモデルでは、ステンレススティールやゴールドといった金属が採用されるゴング。だが、ショパールでは苦心のすえ、この装備をサファイアクリスタルで作り上げることに成功した。しかも、非常に硬質なサファイアクリスタルの塊から削り出し、風防と完全に一体化させることにより、力強く一定の音量で鳴り響く、澄みきったクリスタルの音色を手に入れたのだ。

革新的なのはこれだけではない。ショパールは音と音の間に存在する静寂にも着目し、文字盤上で回転するガバナーを取り入れた。このガバナーが3つの異なるチャイム(時・15分・1分)の、最後の一打と最初の一打の間に生まれる長い静寂を解消して、たとえ回数が多くとも常に同じリズムで間断なくチャイムが鳴り続けるようにした。タグホイヤー カレラガバナー自体は完全に無音で回転するため、ノイズを発することはなく、またストライク機構が作動する際のノイズもまったくない。

搭載するキャリバーL.U.C 08.01-Lにはツインバレルが採用され、リューズの回転方向により、ミニッツリピーターと時刻表示の動力を別々の香箱に蓄積。それぞれのパワーリザーブ残量は2時位置のインジケーターに同軸表示される。さらに7つの安全装置の装備や、ジュネーブ・シールとCOSCのW取得なども、本作がミニッツリピーター以外でもきわめて高品質であることの証となるだろう。


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